なんとか、微調整しながら使っていた
綴じミシンがとうとう使えなくなってしまった・・・
買い換えようかどうか迷っているところに
機械屋さんから、中古やけれど売りに出すところがあると連絡頂き
その綴じミシンを見に行ってきました。
そこは製綿業をされていたご主人様が突然お亡くなりなり
御子息はいらっしゃるものの、製綿業を継がれないので
廃業のため、工場の機械等を処分されるということでした。
そこは、当店より大規模で商いされてたようで製綿機もたくさん並んでいました。
奥様はこの機械もいりませんか?いわれましたが
もう少し、若かったらなぁ~・・・・と
旦那も今年で65歳 体力があればいつまででも仕事はしたいけれど
ふとん屋を継続していく後継者もいないので
歴代続けてきたこの商売も暖簾を下ろす時期をカウントする年齢になっています。
その機械とその工場をじーっとみつめながら
何年後かの私らの覚悟の時期をイメージしていたのか・・・・・
感慨深く 使う人があったらええのになぁ~ 使う人なかったら鉄クスか・・・・。
たしかに製綿業を廃業していくところは多い。
羽毛や羊毛そして合成繊維の商品が大量生産されるようになって
もめん綿の需要が少なくなってきたのが廃業の要因のひとつでもあります。
昔からもめん綿一筋に商いしているからわかるもめん綿の良さ
時代は変わったとはいえ、いいものは残っていかなければならない。
ライフスタイルに合わせてながら提案していくふとん専門店として
綿のふとんの良さを伝えていく使命感と
残された綿職人人生にエネルギーを注いでいこうと
決意新たにした日でした。